破落戸雑記

無銘の破落戸が綴る雑記

2023年、暖秋の九州旅より。

11月の頭に一週間ほどで九州を巡る旅に出掛けてきた。きっかけは熊本で開催されるライブへの参戦が決まったことで、それならば東京九州フェリーを使いたいところ。文化の日佐世保での満艦飾を狙えそうだったので、ライブの予定からは少し早めに出発し九州の左上を半時計周りで巡ることにした。その時に撮った写真を気に入っていて、特に海や船をたくさん撮ったのでピックアップして纏めようと思う。旅程の順には進むけど、それ以外の要素は端折ってしまっているので紀行としては不親切な部分も。

 

kaede8264.hatenablog.com

 

カメラは何を持っていこうかと考えあぐねた末、堅実にK-1II/DFA24-70mmを選択。もう一年半前の話になる一つ前の記事の時は、まだDFA★50mm一本でやり繰りしていた時期(K-1IIと同時購入の最初期装備)で、当然ながら「単焦点一本で撮れるものに限界がある」という当たり前の問題にぶつかった場面の一つで、それらの累積がきっかけでDFA24-70mmを導入するに至った節もあるので、答え合わせとも言える機会だった。レンズに関しては大三元・標準という用途も含めて特筆しての言及がされ辛い一本だけど、K-1IIと組み合わせた時の実力はKマウント機の消極的到達点だと考えていて、今後も使用率の高い構成になると思う。

またカスタムイメージも「里び」をベースに、最近思い描いている絵づくりを見越して設定してみた。具体的には「ハイライトが飛んでもよいと思える」「コントラストを損なわずに湿度を下げる」という具合で、秋らしいカラッとした空気と斜陽のお陰もあって糸口が見えたような気がしてる。そして、よい環境で連日カメラを触り続けるのもとても大事。

出航

ちょうど1年ぶりの横須賀から旅をスタートさせた。季節外れに暖かい日と被り、持参した上着はこの晩以外全く使わず荷物になった。寒さでみじめになるよりマシだし、今後この時期の温度感を比較するときに度々思い出されるんだろうな。

たった3時間弱の停泊の間に輸送コンテナの積み下ろしが行われる。

 

九州から運ばれてきた多数のコンテナがターミナルに立ち並ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅の朝

秋の空気と陽射しが心地よい。

太平洋に延びる航跡を望む。

 

 

 

前回乗船したそれいゆとの反航。

 

 

 

秋の優しい陽射しが船内に射し込む。

 

 

夕刻

豊後水道に入りいよいよ九州のシルエットが浮かんでくると、船旅の終わりの名残惜しさと次の旅程が始まるワクワクに包まれる。

日没の遅さからして"西"に来たことを感じる。

 

シンプルなファンネルの意匠。

 

豊後水道を進む飛鳥Ⅱと九州に沈む太陽。

 

 

 

 

 

遥々、佐世保

早くも三日目の朝、道を確認するために開いた地図をふと縮小してみると、遠くまでやってきた実感がじわじわ湧いてくる。関東から九州までの海路はもちろん、門司から佐世保までも一息で繋ぐにはなかなかの距離があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海自佐世保資料館にて、くらまの速力計器盤。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦のようなシルエットの赤崎岳を背に入港するあしがら。

 

 

 

 

 

 

 

カラッとした風と斜陽が、開放した扉から待合室に流れ込んでくる。


満艦飾と文化の日佐世保港

 

 

 

 

朝、寄港したクルーズ船招商伊敦と多用途支援艦あまくさ。

 

 

 

 

 

 

 

遠くに針尾送信所、訪問は叶わず。

 

 

 

 

 



 

 

 

旧・第七船渠。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

招商伊敦の出港。

 

 

 

連休初日、人々が楽しげに行き交う。





島原から熊本へ

ライブ参戦へのワクワクを携えいよいよ熊本へ。

 

 

 

 

熊本へ向かうフェリーから有明海に聳える雲仙普賢岳を見渡す。

 

 

 

画面の水平は水平線か自分が接地している構造物か、未だにどちらもしっくり来ない。

 

 

 

 

 

熊本、上陸。

 

また船に乗って旅に繰り出したい、船を使う移動がしたい。

海のまわりで営まれる人々の生活に触れたい。

雄大な海に圧倒されたい。